mangore.comRenato Bellucci logo
 「実際には終っているのに、なかなか終らない曲のなんと多いことか」
 
クラシックギター・テクニック
クラシックギター名曲のマスタークラス
クラシックギターをマスターする第1歩
クラシックギターのオーディオとビデオ
クラシックギター音楽の理論
クラシックギターに関する多数の記事と経歴
ス ンシオンの下町では、この椅子(写真)が売られていて、私や生徒たちが購入しました。普通の4本足の椅子に劣ることもなく、加えて身体にフィットするし、 軽量で丈夫な革と木でできています。本当に簡単に折り畳め、どこへでも持っていけます。足台は要らないか、使ったとしても一番低くセットするほどです(床 から座面まで約42cmしかないのです)。ボタンをクリックして注文していただければ、航空便で1個お送りします。
クラシックギター用の椅子
US$ 112 (送料込み)
 

カルレバーロ/ベルッチのクラシックギター・テクニック

ページ 1/8: 
ページ 1: 目次
-アタックの角度
-弦のアタック
-身体の動き/a>
-カルレバーロ
-テクニックの比較
-コンクール
-足の正しい位置
-弦を感じる
-ラブラタ川のギター
-更にカルレバーロについて
-可動部分
-演奏器官
-完璧さ
-演奏ポジション
-接触点
-右手の接触点
-ギターのポジション
-右手
-セゴビア
-ギターと共に座る
-特製ギター椅子
-技術概論
-テクニックのホラー
アベル・カルレバーロ
Carlevaro-Bellucci Concepts
new
ページ1
ページ2
ページ3
ページ4
ページ5
ページ6
ページ7
ページ8

あなたが敢えて知ろうとしない
クラシックギター演奏についての
すべて

レナート・ベルッチ

下の写真で、偉大な演奏家たちの演奏ポジションを見ることができます。彼ら全て、各々 の素晴らしい才能には感心させられます。けれどもこれらのポジションで失われるエネルギーが莫大であることは分かっていますし、健康へのリスクと耐え難い 軋み音については言うまでもありません・・・(このページを読んだ後に専門技術のページを読んで確認してください)。エネルギーの大半は、この間違った状 態を補うために使われるのです。これらの演奏者を検討した時、カルレバーロはよく言っていました。「もっと自然な状態をとれば、もっと上手に、もっと長い間弾けるだろうに

私にはそれ以上のことはわかりませんでしたが、彼は演奏に関する医学・解剖学を深く学んだ数少ない人間の一人として語っていたのでした。カルレバーロのテクニックは希少な、非常に役に立つテクニックであり、彼はその知識を生徒たちに受け継がせました。

セゴビアは90歳台でも良い演奏をしていましたが、歳を取るにしたがってエネルギーは枯渇し、弦の軋みは耐え難いほどになっていたことも事実です。身体をねじって、左肘をわき腹に支えながら左手の雑音を出さないで弾 くにはかなりの力が必要なのです(パークニングのいくつかの録音では、実際にあちこちで痛みへのうめき声が聞かれます)。今日の標準ではもっと完璧である ことが求められていて、「録音用弦」はハンディキャップ奏者用弦と呼ばれるべきものです。使い古した弦の方が優れています。「怪物」のように弾こうとする ことは私たちを失望させがちです。

才能は多くの欠点を補います。しかし私は、座る姿勢が悪かったために深刻な障害を生じて専門職を諦めざるを得なくなったたくさんのギタリストを知っています。何故そんな事になってしまうのでしょう。試しにハンディキャップがあるかのように弾いてみてください。
20世紀の大半、ギターはセゴビアを真似て弾かれました。過去を振り返ろうとする者はいなかったのです。なぜならマエストロの褒め言葉によって未来が開けるかもしれないし、嫌悪の一言が全音楽キャリアを終わらせるか不能にしてしまったからなのです。
けれども独裁者の時代はついに終わりました。勇気をもって、常にあなたの教師に「なぜですか」と尋ねましょう。「そのうちにわかるようになる」と はひどい答えです。セゴビアがギターレパートリーを豊かにするのに多大な貢献をし、それらを賞賛に値する高いレベルに引き上げたことは事実です。しかし彼 の頑固さのおかげでクラシックギターのテクニックが数十年間停滞してしまったこともまた事実なのです。もしあなたがセゴビアの「凝った校正版」にあなたの 指使いを合わせようとすれば、あなたは地上で地獄を味わうことになるでしょう。イエペス、バリオス、カルレバーロなどの、楽器デザインとテクニックの両方 に新しい思想を吹き込んだ演奏家たちは、そんな時代を追い払ったのです。

完璧さは、究極的で到達し難いものゆえ、譲歩することも必要だということがわかります。しかし全ての世代のギター奏者が同じ変化に囚われていました。 爪の外側で弾いたり、身体をねじってヘビのようにギターに絡みついたり・・・これらの奏者たちの一部は、ずっと何かを変え続けてきました。彼らは私達に幻 想を売りつけ、スピードこそ何にも勝ると嘘を言い、この考えを全ての人の心に焚きつけました。その時代が終わりを迎えた時、彼らは賢明で哲学的な物言いを 始めようとしました。「あなたは指の司令官であって、その逆でない」(1986年ロサンゼルス南カリフォニア大学で行われたセゴビア最後のマスタークラス で、マルセロ・カヤスに言われた言葉)。
コンクールはこのホラーの聖堂で、この組織の裏には常に怪物が1人や2人いることに気づかされ ます・・・キャリアを作るもっとよい方法はいくらでもあるのです。それにコンクールで優勝したからといってなんの保障があるわけでもありません。わずかな 賞金はあっという間になくなり、演奏ツアーは始まる前に打ち切られます。少なくとも400人の「メジャーなギター・コンクール」の優勝者が確実に存在して います。そのうちの何人を知っていますか。あなたの街に何人訪れましたか。そのうちの何人が今でも演奏を続けているのでしょう・・・

カルレバーロが全ての面で偉大であったとは思いません。実際、もし怪物と無縁であったならば、おそらくCDやLPのコレクションは私の手許にはなかったでしょうから。人格は見かけとは違うものなのです。
けれどもカルレバーロは自分のしていることを正確に理解していて、それこそが彼の生徒たちに学ばせたいと願っていたことは確かな事実です。すなわち、自分たちの行っていること・・・特に、ある「何か」が短期・中期・長期的に健康や仕事上の問題を引き起こすかどうか・・・を正確に理解すること、を伝えたかったのです。
音楽は人生のためにあり、天の授けものです。「まあいいさ、音楽ができなくても、他にやれることはいくらでもあるさ」という言い草はあり得ないの です。私たちの生きている世界が豊かで変化に満ちているためには、一つ以上の事をしたほうが健全です。しかし私たちには、これは素晴らしいと感じられる音 楽が常に必要とされるでしょうし、そこにこそ音楽を実践する唯一の方法があるのです。

友人に教える

幸いなことに、天才たちの無言の奉仕によって、100年以上前から「古典的」な地位に据え付けられてしまったこの楽器に新た な扉が開かれてきました。アベル・カルレバーロのテクニックについては最も頻繁に多くの議論が繰り広げられてきましたが、総合的に見て誤解されているよう に思われます。彼は自著の中で自分のテクニックをこう紹介しています。「・・・何十年も生きてきた経験から導き出されたもの」。
自分自身の生徒として、また教師として人生を生きている」と彼が述べる時、それは彼自身の姿を完璧に表現しています。
生徒と教師
彼はこの2語で、彼自身がそうだったマスターというものを表現しているのです。「私は生徒たちと共に学び、また私の中の生徒と教師に忠実に学び続けていくだろう

カルレバーロパークニングカルレバーロ 2

カルレバーロは本の中でこの姿勢(左図)は間違っていると書いています・・・パークニングは自著の中でこれ(右の写真)は正しいと言っています。あなたはどう思いますか。手首がほとんど90度に曲がっていることを確認してください・・・長く見続けるのは危険です!

上のイメージや以下のイメージで、傾いた肩を示しているように見える線は、腰が後にひねられていることを明らかにしています。

カルレバーロ 2パークニング 2

ここでも同じです・・・さらに肘が上がっていることで全てが「不自然な状態」になっています。私は今でも怪物教師の 一人の言葉を思い出します・・・「あたかも肘とわき腹で本を挟んでいるかのように・・・」。この助言のおかげで私は危うく図書館員になるところでした(図 書館員がどうのこうのと言うわけではなく、私の人生の夢とは違っていただけです・・・)。

カルレバーロ 4パークニング 4

カルレバーロは「ギターの学校」の中で、上の姿勢は正しいとしています。その要点は・・・お互いの力が等しく中和されている(ニュートンの法則)、つまり片足が前に、もう片足が後ろに置かれて、腰部の緊張を取り除いているのです。
C
カルレバーロ

パークニングは本の中で、この逆の方が正しいと書いています。私をがっかりさせないで欲しい。パークニングのサウンドやレパートリーは大好きなのだから・・・

D
  • さらに例をあげると
.


ジュリアン・ブリーム
カルレバーロ 2
フランシスコ・タレガ
カルレバーロ 2
ジョン・ウィリアムス
カルレバーロ 2
リョベート
カルレバーロ 2
ナルシソ・イエペス
カルレバーロカルレバーロ 2
アンドレア・セゴビア
カルレバーロ 2

これらの演奏者のほとんどに背もたれ付きの椅子と足台が必要です。皆、腰をひねっているのです・・・極度の緊張が生じています。

1997年5月、スイスでのカルレバーロのマスタークラス
カルレバーロが示す座り方
1997年のスイスでのマスタークラスで、カルレバーロは正しい座り方と欠点だらけだが主流になっているクラシックギターの構え方を対比して示しました。胸との接点に注意。

クラシックギターのテクニック概論

&

次にクラシックギターのテクニックの概念に焦点を当てることにしましょう。私が長年ギターを学んできた中で、私の想像力を捉えた唯一のギター・テクニックの扱い方がアベル・カルレバーロの「ギターの学校」です。
私は私の個人的な見解をお伝えしていくつもりです。私があえて書ける唯一のテクニックは、私のテクニック、レナート・ベルッチのテクニックだけだからです。
私のテクニックがカルレバーロのテクニックと共通する部分はわずかです。だからこそ私は演奏するのです。私達に共通するのは、左手の雑音を非常に嫌っている点と、ライブではアポヤンド(レスト・ストローク)を使わない点です。私の右手−右腕は完全にカルレバーロ化していて、右手や座った時のからだ全体は半分くらいカルレバーロになっています。
実際に100%同じなのは、問題の核心への取り組み方です。私はカルレバーロから奏者として考えることを学びました。彼が考える人だったからです。結果を得るための私のやり方は、何度となくカルレバーロのやり方と正反対になりました。恐らくあなたにしても、そうなるはずです。私達はみな似ていますが、全く同じではありません。
カルレバーロのサウンドには、決して好きになれないものもありました(彼は5種類ものサウンドを開発したのです)。彼は彼の個人的趣向と個性を用いていたのであって、納得させるべき唯一の相手は彼自身でした。
彼の信念は大きな影響力がありました。彼は違うやり方を目にしたときは観察を怠りませんでした。彼はあなたが意識して決心し受け入れているかどう か確かめたことでしょう。あなたが納得していることをきちんと示す必要がありました。それこそが彼にとっての関心の全てだったからです。弾き出す前に考える時、あなたはすでにカルレバーロのテクニックを使っているのです。

このマスターの概念は大方が普遍的です。もちろん知性は普遍的なものですし、その度合いやタイプが違ったとしても私達はみな、それが何であるか理解するでしょう。
1979年「ギターの学校」がアルゼンチンで初めて出版された時、そのタイトルは「カルレバーロの弾き方とその原理」でした。
80年代の終わり、私がカルレバーロの指導を仰いでいた時、彼はしばしば私がこれらの概念を使えるように「手直し」してくれました。けれども彼が成し遂げたものはもっと巨大でした。
彼は私に探求と好奇心の種を植え付け、私を正しい道に導いてくれたに違いありません。その道の一つのおかげで私は私の最高の演奏に辿り着くことができたのでしょう。ですから以下の章は「ベルッチが修正したカルレバーロの概念」と分類され得るのです。

彼と親密になって、本を読んだ時には非常に厳格に思われた種々の概念が、実はとても柔軟なことが判りました。一つ一つのルー ルは、各ギター奏者の独自に形成された音楽的趣向のフィルターにかけられるべきものであることを、くれぐれも忘れないことがとても大事なことです。この事 を正確に把握してもらうために、私はあなたと共に実際の楽曲で練習しながら教えるつもりですし、マスターが私に教えてくれたように、私の脳を使って技術的 課題を解いていくつもりです。

モンテビデオとウルグアイの音楽状況を知ることは、何故どのようにし て音楽家カルレバーロの資質がギター演奏を科学的・普遍的な方法でアプローチするよう導いたのか理解するのに、とても重要なことです。20世紀の初頭、ウ ルグアイは南米のスイスと呼ばれたこともありました。列強イギリス帝国の影響はウルグアイ人の多くの慣習にその跡を残しています。19世紀の変わり目に やって来たヨーロッパの上流階級の移民たちは、隣国のアルゼンチンやブラジルにはまったく見られない特色をモンテビデオやウルグアイに与えました。ウルグ アイの文盲率はほぼゼロです。つまり南アメリカの国はどこも一緒だという、一般化された考えで見られる多くの国々の中でも特殊な存在なのです・・・ですか ら第3世界も中身は色々です。

...続く

ギターを構えて座る

ギター・メソッドや入門書の大半は最初にギターの構え方を扱っています。カルレバーロも例外ではありません。彼の扱い方が他の方法に比べて大きく違うのは、彼がこの問題に対して解剖学や物理学の知識、常識を用いている点にあります。
最初に身体の位置について述べていますが、それは単に姿勢の問題としてではなく、楽器と奏者との間のバランスの問題として扱っています。
まず最初の課題はギターを充分自由に動かせる状態で構えることです。
伝統的な方法とは逆に、カルレバーロはこう言っています。「ギターを身体に合わせるべきで、身体をギターに合わせるのではない」「演奏者は各々独自の特徴を考慮すべきで、それにギターを順応させるべきなのだ」。

背中の痛みは、多くのギタリストがもっともひんぱんに訴える症状の一つです。カルレバーロはこの問題が「両足を前に置いていること」にあると考えます。「この不安定な姿勢をとると、バランスを保つために多大な努力を強いられるのだ」。足を適切に置く、つまり左足を前に、右足を後ろに置けば、奏者はどちらかの足を踏み込むことによって全身を動かせるようになります。どちらの足にも力を入れなければ、静止状態になります。

カルレバーロの学校
 

VS.

カルレバーロの学校ではない

上側の図に示したように足を置くには、(4本脚の)椅子の右前隅に座るべきです。そうすれば右足を自由に後へ引くことができます。

アスンシオンの下町では、この椅子(写真)が売られていて、私や生徒たちが購入しました。普通の4本足の椅子に劣ることもな く、加えて身体にフィットするし、軽量で丈夫な革と木でできています。本当に簡単に折り畳め、どこへでも持っていけます。足台は要らないか、使ったとして も一番低くセットするほどです(床から座面まで約42cmしかないのです)。ボタンをクリックして注文していただければ、航空便で1個お送りします

ギター椅子
US$ 112 (送料込み)

自分の座り方を模索する時は、最大限の可動性を考慮しなければなりません。間違った座り方は、間違ったテクニック、貧しい音楽表現の原因となります。
左腕は、手と指を補助するためにあらゆる方法で完全に自由に動かせるようにしなければならない」。カルレバーロは決して指そのものに触れようとはしません。彼にとって指の動きとは必ず、腕−手首−手の動き、間接的には上半身と脚の筋肉をも含むものだったのです。

弦を正しい角度(ベストな音が得られる角度)でアタックするためには「手首をできるだけ真っ直ぐ保たねばなりません。ギターを上げ下げしたり、両足の間で回転させたりして、指ができるだけ自然に、最大の効果でストロークできるように調整するのです

正しい座り方に、ギターと演奏者の間に生じる3つの接点を加えて、本当の始まりになります。

ギターを演奏している時は、ギターと演奏者の間に5つの接点が生じます。


左脚
1
右脚
2
右腕
3

4
左腕
5

この5つの接点の中で一番重要なのは左脚で、ここがギターの安定性の要となります。残りの接点は、この左脚での状態に応じて調整するのです。「ギターを安定させるには、3ヶ所の接点があればいい

Sittin with the guitar
 
ギターは長い間、この楽器はクラシック音楽を演奏楽器だと皆に思われ るようになるまでは、様々なやり方で扱われてきました。ですから、様々なギタリストたちが左脚でギターを支えるのに更に優れた方法を考案してきたとしても 驚くにはあたりません。ギター下側のカーブの形は、人間の身体には問題があります。カルレバーロは左脚に小さなクッションを置いてギターをもっと高くに持 ち上げていました。私も数年間は自作のクッションを使って演奏していましたが、私にとってはあまり良い結果は得られませんでした。カルレバーロはやせっぽ ちだったし、私は大きかったからです。ギターがスポンジ・クッションの上で動いてしまって、どうしても安定しなかったのです。さらに私は、自分の90度で 行う弦のアタック音が好きになれませんでした。カルレバーロは90度で演奏して素晴らしい音を出していました。生徒の中には彼の90度のアタックを真似 て、ひどい音を出す人もいたのです。爪がどんなタイプであるかはアタックの角度に大きく影響します。

足台に乗せた左脚

ギターを構えて座った位置

ギタリストは本能的に、このギターのカーブを左脚の上部に合わせるべきだと思い込んでしまいます。より詳しく観察す れば、この本能に従ったやり方では胴体の上と下で無理にひねりを入れなければならなくなることがわかるでしょう。右腕はギターの上部にかぶさってしまい、 肘が持ち上がって、ギターの音を抑えてしまいます。それにこのポジションでは第6弦しか見ることができません。上の写真では、ギターが上を向いているので6弦全部を見渡すことができます下側のカーブ面は無視して手前のフチの部分だけを脚に接触させるのです。すると腰がリラックスして、その結果肩も正しい状態になります

身体の動きが楽器の安定性を損なってはならない。左手や左腕に求められるテクニックによってはある程度身体も動かさなければならないのだ
足はメインの動力源で、テコの働きをします。身体を左前方に動かさなければならないときは、右足を作動させます。そして左足の力で均衡を取り戻します。
背骨は完全にリラックスするべきです。この部分が緊張すると、それは全身に燃え広がります。
右腕の重みは接点に伝わるだけにします。下方へ押し付けてはなりません。肘を支点に振り子のように動かします。
ギターを持って座ったら、最も快適で、演奏に支障がなく、筋肉を緊張させないポジションになっているかをチェックしましょう。

正しく座るということは奥が深く、これ以上は技術的な専門領域になってしまいます。
次に「カヴァティーナ」を練習しましょう。指使いを示して、どうしてそうしたのかを解説していきます。ビデオは、私達が実際に向き合う以上に距離を縮めてくれますし、それぞれのコンセプトをできるだけ明確に説明するのに役立つはずです。

-右手についての奥深い考察

右手は左手と共に一つの単位となります。私たちが演奏でミスする99.9%が右手に起因するものです。
ですから両手に均等に注意を払わなければ間違いなく混乱を来たすでしょう。ギターはほぼ同時性の楽器です。楽器に慣れてくると右手への注意がおろそかに なりがちです。コントロールしようがしまいが、右手はきちんと機能していて当然だと思い込んでしまうからです。だからと言って右手を眺めながら弾くべきだ と言っているわけではありません(右手のポジションが決まるまでは鏡に映った右手を眺めるようにしましょう)。大事なのは、右手の運指も左手同様に完全に おこなうべきで、記憶する過程でその運指を順守すべき事です。そうしなければ演奏会でのミスは100%確実になります。

ギターの足への置き方によって弦がアタックされる角度が決まります。ギターの正しい位置を決める要素は、あな たの爪の形状・厚み・硬さ・柔軟性です。あなたの身体の大きさ、爪の長さ、音の好みも影響します。下の3枚の写真では、弦との接点は同じです。両足の間に ギターをどれくらい落とし込むかで変化させています。それによって弦と指の角度が異なっていることがお分かりになるでしょう。

この3つのポジションを試してみると、次のような事がわかります。1のポジションでは、親指が人差し指と交差してしまいます。けれどもとても甘い音が出せるので、ルネサンスのゆっくりしたリュート・タイプの曲にこの方法を使ってみようかと思うかもしれません。2のポジションは私の標準的なポジションで、「太くて豊かな」音を作り、しかも親指と残りの指は干渉しあいません。私はこのポジションを大半のバロック音楽、特にプレリュード、ブーレ、フィナーレに使っています。3のポジションは右手の腱をよりしっかりと保つことで、スペイン音楽や南米音楽に必要なスピードを得られます。容易に察せられるとおり、これら3つのポジション同士は固定的なものではなくていつでもスムーズに切り替えが行われます。手首がブリッジ状になっていることに注意してください。この状態は3のポジションのほうが1よりも顕著です。どんな場合にも手首が下側に(ブリッジ側に)曲げられることはありません。

Carlevaro Right Hand
 
親指は真っ直ぐに伸ばされ、円を描くように動きます(詳しくは後のレッスンで)。

-右指の弦との接点および可動部分について

弦をはじく時には必ず、最初に爪の真下の皮膚に弦を感じて、それから 爪で弦を打つべきです。つまりダブル・アクションなのですが、それが瞬間的に行われるために、実際には一つの音が弾かれているように聴こえるのです。この 方法は、新しい音を出す前に弦の振動を皮膚で止めるという考えに基づいています。もしそうしないと、特にレコーディングでの演奏で、カチカチした音が聞こ えることになるでしょう。弦を感じることは又、右手をできるだけ弦に接近させておくことにも役立ちます。下の2枚の写真では右指を4本の弦 に強く押し当てて、弦と爪との間の生じる角度(アタックの角度)を確認しています。指先にわずかな弦の跡が見られでしょうから、そこが弦をアタックする前 の接触点になります。この角度があなたの音質を決定するポイントになります。あなたの爪はあなた独自のアタック角度に応じて整形されるべきです。こうして個人の特性に合わせて爪を整形すると、弦の引っ掛かりが防げますし、同時に皮膚で弦を感じることができるようになります。

弦を強く押し付ける指先に残った弦の跡

主関節から指を動かしている筋肉と腱は前腕の中にあります(図1の緑の部分が拳の主関節です)。実際に仕事の大半を請け負っているのがこれらの筋肉なのです。拳を握るだけの力しか必要ありません。信号を止めれば、指は準備状態に戻ります。

手首回りの伸縮筋(上図)は、腱を固く保つ働きを担っていますが、逆に仕事を終えてリラックスした状態に戻る補助の働きもします。

指 指
指 指

上の写真では、アタックの経過を4分割しています。指が根元から動き、内側へ閉じていくことに注意してください。これは拳を握る動作です。次のビデオは、このアタックを普通の演奏スピードで行っています。ここで示されている筋肉と腱が拳を握る動作の責任を負っているのです。指を拳の付け根から動かしてみれば、前腕の手の平側で腱と筋肉が動いていることが感じられ、目視されるでしょう。

前腕
   Section of the forearm
Finger muscle

               

番目のビデオでは、その動作は手の平と指自身から生じています。前腕の主要筋肉からも多少のエネルギーを得てはいますが、それは最小限のものに過ぎません。これは私がスペイン音楽や速いトレモロで使っているタイプのアタックです。別のサウンドを生み出す可能性があることを理解してください。これら2つの異なるアタックを実際に試してみて、その違いを実感してください。このアタックを使うと、手のエネルギーは急速に消耗されます。

ページ2に続く...
 
ページ1
ページ2
ページ3
ページ4
ページ5
ページ6
ページ7
ページ8


     
ホーム  | 経歴 | e-m@il |サイト・マップゲストブック
| お客様の声 |DVDクラシックギターのCDs and DVD | 会員登録

Renato Bellucci logo

mangore.com is Copyright ©, all rights reserved 1997-2005
著作権と用語の使用について